~ 安心をもらった鍵交換 ~
10年ほど前、私が大学生の頃に1人暮らしをしていた時の話です。
第1希望の東京の大学に合格した私は、実家が関西だった為に否応なく1人暮らしすることになりました。
当時は学生寮にするか普通のマンションにするかで相当悩みました。
ですがせっかく親元を離れて自由になれるって時に規則や門限に縛られたくないなと思い、
一般的な賃貸マンションにすることにしたんです。
大学が練馬区にあったので近辺にある不動産会社に足を運び、いろいろな物件を案内してもらいました。
そこで、キャンパスから徒歩で15分ほどにあるこじんまりとしたコーポを選んだ次第です。
そこは閑静な住宅地の中にあり、かといって人通りも少なくは無かったので私のような女子大生にも
安心な地域でした。
そして3階が空いていたのも、契約を後押しする理由でしたね。
女性の1人暮らしの場合、1階の部屋は怖いなって言うのもありましたから。
時間に余裕も無かったことから、母を呼んで急いで契約の手続きに入りました。
そこで契約も無事終えて母が一言「前の入居者の人の鍵は交換してくれてますよね?」と聞いたんです。
すると、「うちではしてませんよ。もしされる場合はお客様の責任においてして下さい。」と言われました。
担当者に「はい、もちろん交換済です。」と言われるとばかり思っていたので、私たちは正直驚きました。
前入居者がどんな方人かも分からない状況で、その人と同じ鍵を使用するにはやはり抵抗がありました。
もし以前の入居者が合鍵を作っていて誰かに渡していたとしたら・・と考えると怖くもなりました。
そこで母とも話し合って実費で鍵を交換することにしたんです。
鍵交換をスピーディにしてくれる業者さんに依頼した所、すぐに来て取り替えてくれました。
母が東京にいる間にスムーズに交換できたので親にも安心してもらえましたし、
それからの4年間は楽しい充実した大学生活を送ることができたと思います。
親を安心させるってこういうこと1つにしたって、大事なんだなぁってふと思った事柄でした。