~ 鍵交換の目安時期 ~
近年、鍵穴を針金などで解錠するピッキング犯罪は多少減少傾向にあるようです。
それは個人の防犯意識が高くなったことや、ピッキングが出来ない仕様のシリンダーが
多くなってきたことが挙げられるようです。
しかし、決して空き巣被害が減っている訳ではなく、空き巣による侵入方法が変化してきたことが
原因だと言われています。
こういった犯罪を未然に防ぎたい私たちとしては、空き巣の上を行く防犯対策を持って
対処していくしか他なりません。
そこで防犯性において評価の高い鍵が世間で注目されるようになってきました。
その代表格とされるディンプルキーは今や大変有名な鍵の位置づけがされています。
ディンプルキーは、従来のものとは違い鍵にギザギザが付いておらず、その代わりに
鍵の表面に小さなくぼみが沢山あります。
特徴としてはピッキングに対して防犯性が強く、合鍵も作りにくい仕様になっていますが、
その反面デメリットも存在します。
それは、あまりに精度が高い為にホコリなどの細かい異物が鍵穴に入っただけでも、
鍵が回らなくなる場合があるという点です。
特に古いタイプのディンプルキーは要注意です。
更には硬いアスファルトの地面に落としたり、壁にぶつけたりした際に表面が少しでも欠けると
鍵は回らない場合もあります。
また、中には製品の寿命が3年程度とかなり短命な錠前も実際にあります。
そこで検討される事案としては、鍵交換の目安時期です。
以前、朝霞市に住んでいた友人が借りていたマンションの鍵がディンプルキーだったのですが、
住んで1年ほど経つとエントランスの扉がうまく開かなくなったり、玄関ドアに鍵を何度入れても
固くて回らないことがあると相談されました。
その際は鍵交換をすることで問題解決となったのですが、今思えばディンプルキーならではの
弱点がそうさせていたのですね。
ただし、ディンプルキーでも不具合がほとんどない改良型の高性能な鍵が存在するのも事実です。
美和ロック代理店などの信頼できる鍵業者を探して、アドバイスを受けたうえで鍵選びをするのも
大きなポイントです。安かろう悪かろうでは仕方ありませんからね。
安全は無料では買えないと言われるこの時代です。
1人ひとりの防犯意識の見直しが今後の重要な課題になってくるのではないでしょうか。